NEWS

2020.12.01

第19回「日本鉄道賞」の日本鉄道大賞に、東日本旅客鉄道株式会社「全線運転再開~沿線の方々の思いを乗せて再びつながった常磐線~」が選ばれました。

第19回「日本鉄道賞」の日本鉄道大賞に、東日本旅客鉄道株式会社「全線運転再開~沿線の方々の思いを乗せて再びつながった常磐線~」が選ばれました。弊社では、当関連施策の「キービジュル」をはじめ、各種プロモーションツールの一部を制作担当をさせていただきましたが、この機会にJR関係者の皆様はもちろん、常磐線沿線地域の皆様のご協力があって業務推進ができましたことを弊社スタッフ一同あらためて感謝申し上げます。そして、弊社では今後も沿常磐線地域復興に微力ながらもお役に立ちたいと思っています。

※「日本鉄道賞」は、「鉄道の日」創設の趣旨である鉄道に対する国民の理解と関心を深め、国民の強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的としており、鉄道に関する優れた取組に対して表彰するものです。

《大賞選定理由》

ふくしま浜通りは、美しい自然に恵まれ温かい人々のつながりのある豊かな歴史を持つ地域であり、常磐線はそこにある街と人々を結び、地域の大切な足の役割を長らく果たしてきました。しかし、2011年3月の大地震と津波のため、人々の暮らしと街、そしてその暮らしを繋いできた常磐線が甚大な被害を受け、一部の地域の放射能汚染の影響も深刻でした。このため、常磐線運行再開には、人々の懸命の努力にもかかわらず、大変険しい道のりがありました。常磐線再開事業の御関係者は、地元自治体との連携を大切にし、様々な社会的・技術的困難を乗り越え、津波により被災した区間を復旧し、より安全性の高い新たな線路への移設を進めました。さらに、原発事故により帰還困難となったエリアの除染作業を着実に行い、9年以上の努力を経て、全線の再開を実現されました。その足跡は、審査員全員にとって、素直に感銘を覚えるものでした。

人類がこれまで経験したことがない大きな困難のもと、震災復興のまちづくりと並行して進められたこの鉄道重要インフラ再構築を通じて得られた知見は、その価値を顕彰し、広く語り継ぐべきものです。さらに、貴重な日本の鉄道関係者の誇るべき歴史として、克明に記録し、その具体的経験を国際的に発信すべきものです。震災後9年を経た令和時代の今日、その復興を朗らかに祝おうとしたまさにそのとき、図らずも世界的感染症の脅威に見舞われ、私達の暮らしも、鉄道を含む交通事業も、再び大きな困難の中にあります。しかし、この難しい状況にあるからこそ、9年前の未曾有の被災から見事に立ち上がった常磐線の姿は、私達に明るい希望を示してくれるものとなっています。以上により、本事業を特に高く評価し、ここに日本鉄道大賞を授与します。

~以上、国土交通省プレス資料から抜粋~

※国土交通省プレス資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000135.html
https://www.mlit.go.jp/common/001373669.pdf

お知らせ一覧